[1]エラスチンとは
[2]高純度水溶性エラスチンの単離・調製
[3]エラスチン由来ポリペプチドの設計・作製
[4]エラスチン及びエラスチン由来ポリペプチドのコアセルベーション特性
[5]エラスチン及びエラスチン由来ペプチドの細胞遊走作用
[6]エラスチンの応用研究
[7]エラスチンの分子病理学
|
---|
|
---|
|
---|
|
---|
|
---|
[6]エラスチンの応用研究 |
@DDS担体への応用 エラスチンをDDS担体へ応用することの利点に、コアセルベーション特性、生分解性、抗原性が低いことなどが挙げられる。エラスチンは、体温付近の白濁した状態ではナノオーダーのコアセルベート液滴を形成しており、この状態でγ線照射を行うと架橋し、ナノ粒子が形成される。このナノ粒子に薬物を取り込ませ、徐放試験を行う等、DDS担体への応用を検討している。 A組織再生の足場への応用 弾性を有するエラスチン及び剛性を有するコラーゲン共存状態を足場にした組織工学の面から、損傷組織・器官の代替のための再生組織の作製を目指した医療への応用を検討している。 |
[7]エラスチンの分子病理学 |
動脈硬化における内膜肥厚は、血中から動脈壁内に進入してきた単球のマクロファージへの分化とエラスターゼ産生に伴う中膜エラスチンの分解、中膜平滑筋細胞の合成型への形質転換と内膜への遊走等の複合した要因で起こると考え、エラスチンに焦点を当てて動脈硬化の発生メカニズムを検討している。また動脈瘤についてもMMPやエラスターゼの産生と共にエラスチンの著しい減少が観察されており、エラスチンに焦点を当てて動脈瘤の発生メカニズムを検討している。 |