エラスチン以外の研究

[1]ニンニク由来レクチン及びオリゴ糖の抗腫瘍作用に関する研究

[2]気管支喘息の気道リモデリングの機序、細胞要因に関する研究

[3]癌患者の胸・腹水中の新規プロテアーゼに関する研究
                                                                                

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[1]ニンニク由来レクチン及びオリゴ糖の抗腫瘍作用に関する研究
 一般に全ての細胞表面には糖鎖が存在し、各細胞を特徴付けている。レクチンは、この糖鎖に結合して様々な作用を示すことが知られている。
 ニンニク(Allium sativum)の鱗茎中には、多様な成分が含まれているがその生理作用については不明な部分が多いのが現状である。当研究室ではニンニク鱗茎からニンニクレクチンとオリゴ糖を精製し、その抗腫瘍作用について研究を行っている。これまでの数種の細胞に対しニンニクレクチンの細胞毒性を調査してきた。その結果、ニンニクレクチンがマウス由来colon-26結腸癌細胞に対して抗腫瘍作用を示すことが明らかになった。また、ニンニクオリゴ糖も抗腫瘍作用を示すことが明らかになった。現在は抗腫瘍作用の作用機序の解明を含めた研究を行っている。

 

西日本新聞(2006年6月18日)
 当研究室のレクチンの抗がん効果の記事が掲載されました。

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[2]気管支喘息の気道リモデリングの機序、細胞要因に関する研究
慢性・重度の気管支喘息患者に認められる永続的な気道狭窄(気道リモデリング)について新たな形成機序を提案し、気道を構築している細胞や蛋白質を用いてその検証を行っている。

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[3]癌患者の胸・腹水中の新規プロテアーゼに関する研究
 癌細胞が浸潤・転移する際には、細胞外マトリックスを分解するプロテアーゼが重要な役割りを果たしていることが知られている。当研究室ではこのプロテアーゼに着目して明らかにし、有用な腫瘍診断マーカーとしての応用を目的とし、種々の癌患者の胸水及び腹水より新規のプロテアーゼを単離・精製し、その性質・機能を明らかにしている。

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