北田研究室では、「学術的な問題点の解決」と「社会的な貢献」を目標にしています。また、「質を重んじた研究」「流行にとらわれない研究」も重要な要素です

一方、研究室での教育では、「過程(プロセス)」を重視します。良い結果が得られることはベストですが、そのためには良いプロセスを経ることが必要です。目的に達する最良のプロセスを一緒に考えていきましょう。

3年生後半での最大の関心事は、研究室配属だと思います。私(北田)も昔、迷いました。九州大学理学部の学生だった約20年前、研究室説明会で「やる気のある学生さん、研究室に来てください」との教授の一言。それで今の自分があると思います。

研究室に配属されれば、最先端の研究がみんなを待っています。知識は重要ですが、論理と教養、感の良さも徐々に養われていくと期待しています。また、小学校から続く大人数の授業や実習の教育形態から、いきなり狭い部屋での少人数での教育になります。教員や先輩と接する中でコミュニケーション・協調の重要性に気がつくと思います。

ふりかえてみれば、ラットのある遺伝子1つを決定するのが、私の修士の研究課題でした。今ではインターネットからモデル生物の遺伝情報が手に入ってしまう。生命科学の進展は、正直、驚きです。あと20年後(皆さんが社会の第一線で活躍している頃)には、どんなバイオ技術へと発展しているでしょうか? 少しイメージしたり、何か夢を持って研究室生活を楽しんでください。

「やる気のある学生さん」待っています。